メタリフェルホソアカクワガタ幼虫飼育編

メタリフェルホソアカクワガタの
ペレン島産をペレメタと略称します。
産卵セットと幼虫飼育を説明します。

2003年11月に初令幼虫6頭を¥2,500
で落札したのが始まりでした。

到着後に直ぐに500ccの小瓶に
発酵マットでセットしました。
(クールランニング 広口600 \58.3-)
スリコギ棒で堅く詰め込んでから
プラスドライバーで真ん中に
幼虫進入口を開けて6頭全部を
スプーンでそっと入れました。

温室(23℃±2℃)に放置し
6ヵ月後の5月に覗いて見ると
小さな♂(60mmレベル)が1頭と
♀3頭が瓶底部の蛹室内で
羽化していました。

残り2頭はかなり以前に
死滅していたようで溶けて
なくなっていました。

このわずか4頭から爆発的に増えて行きました。
初めは簡易温室で飼育していましたが、
次年度以降からは、一部屋(16畳)に、
棚を設置して部屋ごとエアコンで保温しました。

飼育瓶もガラス製で無く、
プラスチック製の安価なものを使いました。
メタリは菌糸で無く発酵マットが合うようでした。

徐々に牙の長いものも羽化するようになってきました。

産卵セットをPDFファイルにて添付します。
14 メタリ飼育方法
ケース底に2~3cmほど発酵マットをきつく詰め込み、
その上に産卵木を1~6本ほど置きます。

産卵木は、2昼夜水没させてから半日日陰干しして、
表皮を剥いてから使います。
(皮を剥いた方が産卵しやすいようです)

剥いて余った表皮は成虫のひっくり返り
防止や隠れ家に利用できます。
産卵木が埋め尽くされるほどの深さまで
に発酵マットを敷き詰めます。

その上に「埋め込みマット」を
1cmくらいの厚さで敷き詰めます。
(埋め込みマットは幼虫飼育で使用した
マットを天日干しして加湿して使用)
(幼虫の糞が有った方が成虫が
安心して産卵出来るそうです)

更にその上に、先ほどの産卵木表皮を置きます。
ゼリー(16g)は
ゼリースプリッターで半分にして与えます。
大ケースなら4個を半分に切って8個にして並べます。
小ケースなら2個を半分に切って4個にして並べます。
1週間に1回交換します。

ペレメタの産卵は、産卵木に好んでします。
発酵マットにもしますが、
産卵木の方が好みのようです。
ペアリング飼育して3ヶ月もすると、
ケース底を幼虫が這っている様子が見れます。
ある程度幼虫が増えてきたら、
プリンカップ(60cc or 120cc)を準備してから、
幼虫の割り出しをします。

ペレメタは初令段階から羽化
までの生存率は50%位です。

特に初令から2令まで
の間が死亡率が高いので、
幼虫を割り出ししたら、
とりあえず120ccくらいの
プリンカップで1ヶ月飼育し、
生き残りを500cc瓶にセット
した方が瓶の無駄が
少なくて済みます。

そしてなるべく
瓶に触らないことです。
温度はなるべく
低温度(20℃くらい)
一定にして幼虫期間を長期にするのが
キバを長くするポイント
と言われています。

また、幼虫飼育中から
発生し付着するダニ対策として、
羽化後から後食までの間を
針葉樹マットで飼育しています。

これはかなりの効果があります。
野外採取の成虫も、
この針葉樹マット飼育で、
ダニの除去が出来ます。
針葉樹マットには
コバエも湧きません。
針葉樹マットは
比較的安価なので、
試されることをお勧めします。

カテゴリー: 05 メタリフェルホソアカクワガタ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です