ヘアースタイリングのプロ-006(貼り付けタイプかつら)

ヘアースタイリングのプロ-006(貼り付けタイプかつら)

当ブログを参考にされた方々から、
貼付けタイプかつらに関する質問を頂きましたので、
個別に返信しつつ、こちらでも説明をさせて頂きます。

一般に「かつら」というと、「かっこ悪い」とか、
「風で外れて大恥をかく」などの印象が有ると思います。
この「貼るるタイプのかつら」は、そうしたかつらの
概念をぶち壊します。「かつら」とは呼称せずに、
メイクの一手段と考えた方が適切です。

「貼るタイプ」は、接着剤で頭皮に張り付けるので、
多少の衝撃では剝がれません。
運動後に、普通にシャワー浴びて、入浴してもOKです。
頭皮にはかつら土台の繊維で接着しているので、
発汗した水分は排出されます。
入浴時にシャンプーを軽くしてOKです。

気になるのが、頭皮との接着境界部分で、
例えば、オールバックの時のおでこの生え際が心配です。
対処方法は多数ありますが、
人工皮膚に産毛を植毛して目立たない様に作る方法や、
かつら土台のネットそのものを生え際まで貼る方法など、
私自身が疑心暗鬼で試してきましたが、
どの方法でも、非常に上手に化けさせてくれます。
とにかく、見た目にはわかりません。

その特徴から、スポーツ刈りのかつらまで有ります。
スポーツ刈りした頭がかつらであるとは思いもよらないです。

難点は、皮膚の新陳代謝に伴って、剝がれる事です。
だから、2週間に1回の店舗でのメンテナンスをします。
メンテナンスとは、古いかつらを剥がして、
新しいかつらに張り替える作業です。

その為には、必ずスペアのかつらが必要になります。
頭部から剝がしたかつらには接着剤が残っているので、
時間をかけて丁寧に溶剤で落として洗浄します。
これには時間がかかるので、店舗に来店してメンテナンスを
する場合には、この作業を後回しにします。

かつらそのものが接着剤貼付けで傷みますから
耐久性が悪く、複数台数のかつらの交互利用で、
傷んだかつらを休ませながら長期間に渡り活用出来るようにします。

この貼付けタイプについては、情報が出ていない為に
世間では、あまり知られていません。
かつらの会社は、顧客情報の守秘を第一にしています。
万が一外部漏洩したら、そのかつら会社の命取りになります。
慎重すぎるくらい慎重に情報を守りますから
良き情報も表には出てこないのが現実です。

それから念押ししておきますが、
これは主に男性用の張り付けタイプかつらに関してです。
女性でも活用出来ますが、女性の場合は、そもそもが男性ほどの
毛髪後退が無いので、少し少なくなった部分をボリュームUPするのに
一般的な「被るタイプのかつら」を使用します。
また、医療行為により毛髪が無くなる場合には、
頭部にすっぽりかぶるタイプのかつらを使用します。

今回は、貼るタイプのかつらについて少し説明しました。
写真は、製造過程のかつらです。

大手メーカーの無料相談リンクを貼っておきます。
男性と女性では別になっています。





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