2020年9月3日(木)感染症対策投稿-0007
(生成した次亜塩素酸水の塩素濃度の操作方法について)
塩素濃度50ppmの次亜塩素酸水を作ることが目的です。
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム粉末を溶かした場合は、
塩素濃度が一定しており、ジアテクターの場合は、
1.67グラムを1,000㏄に溶かすと、1,000ppmの次亜塩素酸水が出来ます。
ここから50ppmを作る場合には、19,000㏄の水道水を加えて希釈します。
つまり20倍に希釈します。
ところが、電気分解方式では、1,000㏄に10グラムの塩を入れて
8時間の電気分解を実施しますが、炭素棒が溶けて黒く汚れた部分が
底に溜まりますので、その分約100㏄から200㏄を捨てます。
更に、塩素濃度が一定しておらず、100ppmから200ppmまでの
バラツキがみられます。
例えば、160ppmで、850㏄の次亜塩素酸水が出来た場合には、
160 x 850 = 136,000
136,000 / 50 = 2,720
2,720 – 850 = 1,870
つまり、1,870㏄の水道水を加えて希釈することになります。
大きな容器に移すなどの手段で、
元々の850㏄に、1,870㏄の水道水を加えて作ってもらいます。
フィリピンのメンバーには、この計算が理解しにくいようでした。
練習問題を出しましたが、正解者は誰もいませんでした。
今後が少し心配です。
次回は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム粉末、についてです。