Photogrametry, VSLAM, Super Renz, AutoDriving-004

Photogrametry, VSLAM, Super Renz, AutoDriving-004

(3次元技術 第4回目)

引き続き、清水社長からのメッセージを
お届けいたします。
1.スーパーレンズシートと
2.スマホカメラのレンズ代替に関する説明です。

1.スーパーレンズシートと単純集光レンズ
を組み合わせた専用ハイブリッドレンズ

現在実現できているメタマテリアル構造は、
中心穴サイズが大きく、微細星形の数が少ない。

そのため、完全なレンズレスカメラとしては解像力が低く、
既存のレンズ付きカメラにスーパーレンズシートを装着して
集光能力を補い、実証実験を行っています。

専用レンズを搭載したハイブリッドレンズでの
フォトグラメトリー、VSLAM実証実験を計画しています。

VSLAM技術を活用した自動運転用ダイナミックマップ 作成は、
ベンチャー企業のRYAN ROBOTICS SYSTEM株式会社
https://ry:nrobotics.systems
と連携して進めています。

デジタルハンズ はその車載デバイス
(VD-4K、VD-EDGE)の製品開発を進めており、
屋内外の自己位置推定と3Dマップ作成が
安価に可能になるとの期待から、
複数の大企業が興味を示しており、
具体的な実証実験商談を
進めているものが多数あります。

2.スマホのカメラレンズの代替
上記のスーパーレンズシートが完成すれば、
スマホカメラレンズとして代替が可能になる。
方向性としては以下の3つが考えられます。

案1)超解像レンズ
イメージセンサーとしては波長限界を超える画素サイズは
実現できますが、屈折ではレンズ集光できません。
一眼レフ等の高級カメラは画素サイズを維持したまま
画像センサーサイズを大きくすることで
高解像度化を進めていますが、スペースが限られた
スマホでは高解像度化の限界に達しています。

スーパーレンズは光を横波から縦波に変換するため
可視光波長サイズよりも小さい画素に入射でき、
スマホカメラでの高解像度化を実現できる可能性があります。

案2)広角測距カメラの実現
現在のスマホカメラは上記波長限界により、高解像度化を諦め、
多機能複数カメラ化に舵をきっています。

スーパーレンズは広角かつ歪みレスの特徴を有し、
測距カメラが高精度に実現できます。
測距カメラはTOF方式が採用されていますが、
赤外線照射を伴うため近距離測距しかできません。

スーパーレンズ+写真測量ソフトウェア方式は近接含め
フォーカス合わせなしに動画撮影できるため、
微細なものから大きな構造物まで測距、3D化が可能です。

東大大学院とスマホVSLAMを活用した
視覚障害者ナビの共同研究を行っています。
また、某警備会社とは警備員の屋内測位で
実証実験開始予定です。

案3)スマホでマイクロスコープを実現
すでにマイクロスコープ機能をスーパーレンズシート
で実現しておりますが、
暗いため通常写真撮影との併用ができておりません。
案2の広角測距カメラ+マイクロスコープ機能が
同一スーパーレンズで実現可能であれば、
市場性は大きいと思われます。

簡単に要約すると、最近のスマホにはカメラが片側に3個ついてますが
1個で充分になります。そしてスマホが顕微鏡の役割を果たせるように
なります。これは既に試作品が出来ているので手に取って試せます。

次回は、暗視機能や顕微鏡機能についてです。

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