Photogrametry, VSLAM, Super Renz, AutoDriving-001
(3次元技術 第1回目)
2012年にヘッドハントで入社した会社では、
その7年前に導入した3次元計測システムの
故障問題で収拾がつかない状態でした。
日本全国に約250店舗を有しそこで計測された
3次元データを生産工場のあるフィリピンに
電送して形状を復元するシステムです。
当時の計測機は半導体レーザー計測方式で暗室が必須で、
機器への微細な振動でカメラ位置が少しでも動くと
キャリブレーション調整が必要となるデリケートな機器でした。
システム全体のリプレイスによる効率化を目指し
結果的に、プロジェクトは大成功しました。
計測機は約250台導入しフィリピンの工場も5台の
マシニングセンターを入れ替えしました。
3次元データ生成システムと業務処理システムも
入れ替えたのでプロジェクト総額は8億円ほどかかりました。
物語はここから始まります。
その会社を退職した私の元に当時の
開発委託会社の社長からお誘いがありました。
2019年現在は、半導体レーザー計測方式から
写真測量法に移り変わる過渡期であり、
写真測量法を支えるソフトウエアの開発が盛んです。
機器自体が高額で壊れやすいな半導体レーザー計測方式
からスマホ撮影で3次元化が可能になる。
この技術を活用した方式を企業に販売したい
ので手伝って欲しいというものです。
その会社は、株式会社デジタルハンズで、
社長の清水さんからの要請です。
WEB公開されていますので、調べると色々出てきます。
http://www.dhands.co.jp/
ここまでの話はありきたりの話です。
清水さんは、自動車の自動運転の為の
3次元地図製作機器を製造販売しています。
これは、ライアンロボティクスシステムズ株式会社の看板で販売しています。
インターネットで参照頂くと詳しく説明が出てきます。
3次元地図製作の為のカメラ画像には、カメラレンズの歪みの影響が出ます。
もちろん、その歪みはソフトウエアで計算して誤差をリカバリーしますが、
車載カメラが走行しながらの撮影だとリカバリーが追い付かなくなります。
このカメラレンズの歪み対策を清水さんは必死に研究しました。
レンズを外したら画像が映らなくなりました。
ピンホールカメラの原理を応用出来ないかと
様々な材料と大きさを試したところ
不思議な現象に辿り着きました。
遠近同時に焦点が合う映像画像が見れました。
マイクロスコープ機能が見れました。
当ブログは、このスーパーレンズ原型の発展過程を発信して行きます。
狙いは、その内容から皆さんの活用アイデアを募る事です。
次回は清水社長からのメッセージを発信します。