ヘラクレスリッキー幼虫の飼育方法
学 名 Dynastes hercules lichyi
和 名 ヘラクレス リッキー
体 長 オス:60~170mm メス:30~100mm
分 布 ベネズエラ・コロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビア
寿 命 幼虫2年、羽化後1~1.5年
飼育温度 18~22℃
日本の冬季は0℃以下になるので、
飼育には、温室が必要です。
成虫の飼育の共通項目は他の種類でも
同じ内容が記載されます。
<幼虫同士の殺し合い対策>
基本的に1頭づつ別々の容器で育てましょう。
幼虫の鋭い牙を見ていると、
戦いに使用するとしか考えられません。
ですから、別々の容器で育てれば
殺しあうことが無いと考えています。
産卵セットから割り出しした時は、
小さな幼虫だったり、まだ卵だったりします。
それぞれの大きさに合わせた容器に収容し、
1週間単位で様子見し、マットや容器を変えます。
<マット飼育>
孵化後は、すごい勢いでマットを食べます。
食後のマットは、コロコロした形になります。
常にたくさんのマットを食することが
出来るように、
新しいマットを補充してください。
あのようなコロコロした幼虫の糞は、
なにか植物の生育に良き影響を
与えるのかもしれません。
植物、昆虫、動物の連鎖の中で、
バクテリアを媒介として、
自然の循環になにかしらの
貢献をしているはずです。
いつか、必ず植物生育への影響を
研究したいと思います。
具体的な有効性が証明できれば、
ブリード副産物として
園芸用に販売出来るようになります。
<特殊マットの模索>
そして、この幼虫の頃のエサである
マットに成虫になった時の大きさや
色や形の秘密があるそうです。
ヘラクレスは成虫の体色が青いものが
好まれる傾向にあります。
WEBでの情報では、
牡蠣殻を砕いて与えると良いと
ありました。
また、スマトラクワガタ飼育において、
サルノコシカケを混ぜると
巨大化に良いとありましたので、
近所を探してサルノコシカケを見つけて、
包丁で細かくしてマットに混合しましたが
マットそのものが全部腐ってしまいました。
やはり一度乾燥させてから砕いて
混合させる方法が良いのかと考えて
今後に試したいと思います。
巨大化出来たら嬉しいですね。
<蛹化段階>
1年を過ぎたあたりから、
段々と生育(体重増加)が
落ち着いてきます。
体色が黄色くなり始めたら蛹化開始です。
オスの場合蛹室が小さいと角が曲がります。
また、容器の隅に蛹室を作られると
狭い蛹室内で角が曲がった羽化になります。
こうした変形防止のために、
人工蛹室にそっと入れて
蛹になるのを待ちます。